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マカや男性妊活サプリは精子の量や質にどれだけ影響を及ぼすのか?

コラムイメージ写真

日々の食事からバランスよく栄養をとり、妊娠しやすい体づくりを心がけるのが何よりです。しかし残業や休日出勤など、日々忙しく働く私たちは、なかなかそうもいかないのが現実です。ではどうしたらいいのでしょう? そう、不足しがちな栄養素は、栄養補助食品のサプリメントで補うという手があります! 

ドラッグストアなどに行けば、「サプリ」コーナーの棚があるほど多種多様なサプリメントがありますが、とりわけ男性側の「妊娠力」を高める効果があるものをみなさん、ご存知でしょうか?

この記事では、男性側に焦点をあて、妊娠力を高めるための効果的な成分のサプリメントを紹介します。

精子の質や運動率を上げて元気にするサプリ成分

男性妊活ではどのような成分が効果的なのかを早速見ていきましょう。

男性の元気をサポートする「マカ」

ペルー原産のアブラナ科の多年生植物、「マカ」は、豊富な栄養素から成り、男性の生殖機能を大幅に改善する働きをもつ成分となっています。

特に正常なホルモン代謝や精子形成の維持、精子の形や質の向上などに効果があると言われています。

マカについての詳細は下記記事をご確認ください。

性機能改善を期待できる「アルギニン」

不妊や精力の問題でお悩みの方には、「アルギニン」もお勧めです。効果としては、精力増強や勃起不全の緩和、体力や血流量の増加が期待できます。アルギニンはアミノ酸の一種。体内でも合成されますが、年齢を重ねると生成量が減るため、サプリメントで補うのもいいでしょう。

最近では、エナジードリンクなどの栄養ドリンクにも活力成分として含まれています。アルギニンの摂取により症状に改善が見られ、妊娠につながったというケースさえあるほどです。

滋養強壮の効果もある「シトルリン」

「シトルリン」は血流をスムーズにすることで男性機能をアップさせる作用があると言われています。
シトルリンサプリメントを摂取した場合の効果としては、男性では精子の発育促進を挙げることができます。妊娠には、運動率のいい、元気な精子が作られることは必要不可欠な条件です。精子は一度の射精で、数億個が放出され、そのうちの99パーセントが女性の膣内で死滅します。卵管膨大部までたどり着くのも並大抵のことではなく、それだけ元気な精子が必要というわけです。
最近では、シトルリン入りの青汁というのが人気です。錠剤タイプが苦手な方には、こうした飲み物で摂取するほうが習慣化し易く、飲み忘れもしにくくなるかもしれません。

精子の形成に必要な「亜鉛」

精液に高濃度で含まれる「亜鉛」は、男性の妊活にもっとも有効と言われているほどの成分。具体的には、精子量の増加や運動率の向上、精子の質の向上など、男性の「妊娠力」を上げる有効な成分の一つとなっています。実際、ある研究でも、亜鉛の摂取量が不足しているケースでは、精子の数が減少しやすい傾向にあるというデータもあります。亜鉛が不足すると、性欲減退にも影響があると言われており、妊活中の男性にとっては欠かせないものと言えます。若い方ばかりか、高齢で精子の運動率や精力の減退を感じる男性にもぜひお試しいただきたいものです。

そのほか、精子の活動を活発にする働きや、老化予防効果のある「レスベラトロール」というのもあります。これは「長生きポリフェノール」と言われ、赤ブドウの果皮や種子に多く含まれています。同じく精子の運動率や質の向上、染色体異常の軽減などに効果のある「葉酸」などもお勧めです。葉酸の摂取量が十分ではないと、精子の染色体の異常が高いそうです。

飲み合わせに注意し、自分だけのオンリーワンを見つける

ここに挙げた栄養素は、それぞれ男性不妊に効能のあるものであり、またお互いの効能が重複する部分もあります。「飲み合わせ」によっては、十分な効果が得られないばかりか、副作用が出てしまうことさえあります。
不妊治療を専門とする医師に相談し、サプリメントの組み合わせや、服用する期間など指導を受けていただくほうがいいでしょう。「妊活のため」と言って、自己流に効能のあるものをたくさん飲んでしまうのは危険です。

また、複数の製品を同時に何カ月も続けて飲もうとなると、コストもそれなりにかかります。そういうことからも、妊活中の男性が選ぶサプリメントは、複数の成分が一つか二つ程度のもので同時にカバーできるものが良いとされています。

不妊治療を専門とする医師の話を参考にした成分の組み合わせとしては、一例ですが「マカ」と「葉酸」のコンビがあります。精子量の増加や運動率の向上を目的としている男性にはおすすめとのことです。

ほかにも妊娠力をアップする効果的な組み合わせは何通りもあります。あなたにとっての「オールインワン」をじっくり吟味してお選びいただければと思います。そして、薬ではありませんので、効果を感じられるようになるには一定程度の時間がかかることを念頭においてお試しください。

【この記事の監修】

江夏 徳寿(えなつ のりとし)

医師、英(はなぶさ)メンズクリニック 院長。鹿児島大学医学部卒業、神戸大学大学院医学研究科卒業。生殖医療専門医。泌尿器科専門医。指導医。
大学卒業後、済生会福岡総合病院にて研修医として従事。その後亀田総合病院にて泌尿器科後期研修医プログラムを終了し、より専門的な分野を学ぶために神戸大学附属病院へ転職。
男性不妊を専門として臨床経験を積む傍ら、神戸大学大学院へ進学し研究にも従事した。
大学院卒業後は神戸大学にて教鞭をとりつつ、泌尿器科全般の臨床に従事し、腹腔鏡手術の技術認定医も取得。
神戸医療センター西市民病院副医長を経て、専門分野をより深く極めるために英ウィメンズクリニックへ就職。
男性不妊に留まらず、不妊をトータルで診療するために、婦人科診療も行っている。

二宮 英樹(にのみや ひでき)

医師、データサイエンティスト。福岡県出身。東京大学医学部卒業。専攻は公衆衛生学。
東京大学医学部卒業後、関西医科大学枚方病院、セレオ八王子メディカルクリニックなどで診療に従事。薬や手術に頼るだけではなく、コミュニケーションや触れ合いを活かした診療をモットーに患者との対話を重視する一方、データサイエンティストという異色の肩書きを持ち、医療技術や医薬品などの有効性について原典にあたり、評価手法やデータの有効性について常に確認を欠かさない。
地域包括ケア研究所にて医療局長を務め、医療者として地域社会のひとりひとりのための医療や正しい知識の普及活動に従事している。これまでヘルスケアメディアを通じて、正しく、分かりやすい健康情報の発信に携わってきており、医療や健康は一人ひとりの個人差がとても大きいため、個人にあわせた情報を記事で発信することの難しさを実感。情報を丁寧に紐解くことで、自分にあった正しい情報が分かるような発信を心がけている。

阿部 裕紀(あべ ひろき)

薬剤師。東京都出身。星薬科大学薬学部卒業。専攻は薬物治療学。
現在、化粧品会社に製造責任者という立場で品質管理などに携わる傍ら、薬に頼らないセルフケア(予防)を追求し、啓蒙活動を行う。ドラッグストアでの勤務経験を活かし、ライフスタイルに合わせた健康食品やサプリメントのアドバイスなども行う。 個人的には、薬はあまり好きではなく、自然なもの(食品に近いもの)で身体の不調を治すことを常に考え、アドバイスを行っている。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

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