【子宮着床障害】女性の不妊症の原因って?その③

女性の不妊症の原因についての第3回目は「子宮」です。
子宮がどういう状態だと不妊につながるのかを詳しく説明していきます。
子宮ってどんなもの?
子宮は「受精卵が育っていく袋」です。
洋なしを逆さにしたような形で、骨盤のほぼ真ん中にあります。
20-40代の成人女性では、通常は鶏卵くらいの大きさです。
上部(子宮体部)は中が空洞になっていて、
下部(子宮頚部)は細い筒状で膣に続いています。
子宮体部の両側には卵管がつながっています。

子宮の大部分は厚さ1~2㎝のじょうぶな筋肉でできています。
また子宮壁のいちばん内側は「子宮内膜」と呼ばれる粘膜層で、
卵巣が分泌するホルモンの影響を強く受けます。
月経は、この「子宮内膜」がはがれ落ち、
血液とともに子宮口、膣を通って体外へ排出されておこります。
子宮着床障害とは?
子宮に何らかの原因があると、
受精卵が着床しにくくなったり、流産の原因になったりします。原因としては下記3つがあげられます。
・子宮筋腫
・子宮内膜症(子宮内膜ポリープ)
・子宮(先天)奇形
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮の筋層にできる良性の腫瘍です。
筋層の異常増殖によりおこります。
腫瘍のできる部分が子宮の内側に近いほど、妊娠に影響する可能性が高くなります。
妊娠してはじめて子宮筋腫が発見されることも。
何もおこらない場合もありますが慎重に経過を観察する必要があります。
【おもな症状】
・不正出血
・過多月経
・過長月経
・貧血
・生理痛
子宮内膜症(子宮内膜ポリープ)
子宮内膜ポリープとは、子宮内膜にできるイボ状の腫瘍です。
子宮の内膜が増殖してできたものです。
自覚症状はほとんどありませんが、月経以外の時期での不正出血で発見されることがあります。
子宮(先天)奇形
子宮の形が生まれつき異常がある場合です。
決して稀なものではなく女性の5%程度に見られるといわれています。
子宮奇形であっても正常に妊娠・出産できることも多いので、
必ずしも手術が必要になるわけではありません。
不妊症の原因というよりは、
反復する流産の原因になるといわれています。
【子宮奇形で多いタイプ】
・双角子宮:子宮が2つに分かれている
・中隔子宮・子宮の中が2つに仕切られている

まとめ
今回は、子宮が原因でおこる着床障害についてお話ししました。
精子と卵子が受精しても着床しなければ妊娠は成り立ちません。
不正出血がある、月経が長引く、月経痛がひどい
これらの症状がある場合は
早めの検査を受けることが大切です。
【本記事の執筆者】

ベビーライフ研究所編集部
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