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妊活のキホン #58

【免疫因子】女性の不妊症の原因って?その④

女性の不妊症の原因をこれまで3回に渡ってお話してきました。

最後の4回目は【免疫因子】です。

免疫ってどんなもの?

免疫(めんえき)は、簡単に言うと「細菌やウィルスから、からだを守ってくれている防御システム」です。つまり「疫(えき)」=病気 から「免」れる(まぬがれる)ということです。

からだの外部からの侵入者である抗原(細菌やウィルスなど)に対して、免疫細胞などが「自分=自己」と「自分でないもの=非自己」を識別して、からだを守る仕組みです。

免疫と不妊症の関係は?

通常、自分のからだを守る免疫反応が原因となり、受精や着床をさまたげることがあります。

からだの防御機能が本来害のない「卵子」や「精子」に対して過剰に反応し、異物と判断して排出しようとするために起こることがあります。

なぜ自分自身が作り出す卵子や卵巣を異物と判断してしまうのか、精子や受精卵を異物として排出しようとしてしまうのかについては、はっきりとしたことはわかっていません。

不妊の原因の中で、免疫因子による割合は5.2%と言われています。(日本受精着床学会・倫理委員会:火配偶者の生殖補助医療による赴任患者の意識調査. 2004:21:6-14)

免疫因子の種類

■抗精子抗体

女性の頸管粘液の中に、精子を異物として認識して攻撃する「抗精子抗体」が存在することがあります。この場合、精子は動きが悪くなったり、全く動けなくなったりするため子宮へ進めなくなり、受精することもできなくなります。抗精子抗体は、自己抗体(自分のからだの中にもともと存在する成分に対してできる抗体)として男性からも検出される場合もあります。

抗精子抗体は血液検査で調べることが出来ます。抗体価(抗体の強さ)が低いときには人工授精でも妊娠は可能です。高い場合は、体外受精や顕微授精が可能です。

■抗透明帯抗体

卵細胞の周囲を取り巻く透明帯は、精子を認識したり、多くの精子が受精することを防ぐなどの役割を担っています。これに対する抗体である「抗透明帯抗体」は、卵胞の発育や受精における精子の結合、精子の先体反応の誘起障害、透明帯からの胚の脱出障害の原因となる可能性があるといわれています。

体外受精での受精不良、卵巣刺激に対する低反応、良好胚移植の反復不成功、原因不明の不妊症などで、抗透明帯抗体陽性のことがあります。

抗透明帯抗体陽性の場合も、顕微授精を行うことで解決できる場合があります。

まとめ

女性の不妊症の原因には「排卵因子」「卵管因子」「子宮因子」「免疫因子」の4つがあげられます。

そのうち「免疫因子」は5.2%と言われます。

本来からだを守る免疫反応が、「卵子」「精子」「受精卵」を異物として過剰に反応し、妊娠を妨げてしまうことを免疫因子での不妊といいます。

「免疫因子」の種類としては、「抗精子抗体」「抗透明帯抗体」があります。

抗精子抗体が陽性の場合でも抗体価が低ければ「人工授精」高い場合も「体外受精」「顕微授精」、抗透明帯抗体陽性の場合でも「顕微授精」で解決できる場合があります。

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