妊活サプリの選び方のポイントや安全性について
妊活のためのサプリメントは、どうやって選んでいますか?値段や広告の見栄え、配合成分の多さや口コミの高さ……いろいろな選択ポイントがありますよね。ではなぜ妊活サプリを飲もうと思ったのでしょうか。「医師や妻に飲むように言われた」「同じ悩みを抱えている友人に勧められた」という方も多いですよね。中にはサプリメントを飲むことは面倒だけれど、奥様に強く勧められるのでしぶしぶ飲んでいる……なんて方もいるかもしれません。
男性と女性の妊活方法には、違う点もありますが根本は同じです。それは健康を保ち、「授かり体質」を目指すという点です。卵子を生み出し赤ちゃんを育むママの身体が健康であることはとても重要です。そして、その卵子に命がけの旅を経て正確なDNA情報を運ぶ精子を作るパパの身体の健康状態も、とても重要なのです。
冷えやむくみを予防し、自律神経やホルモンバランスを整える女性の「授かり体質」。体質改善は、女性だけのものだと思っていませんか。実は男性にも「授かり体質」があります。そのために、サプリメントはとても重要な役割を果たしてくれるのです。
ではなぜ妊活にはサプリがおすすめなのかをご紹介していきましょう。
どうして妊活に必要な栄養はサプリで補ったほうがいいの?
体質改善や健康維持のための栄養素なら、食べ物で摂取した方がよいと考えている方は多いかもしれません。サプリメントに頼る食生活が、いまひとつ信頼できないと考えている人もいるようです。でも、サプリメントは薬ではありません。
薬を自分の判断で毎日飲むことは危険ですが、サプリメントは薬ではないため、何かの症状に極めてはっきりとした効果をあらわすことはできません。
サプリメントはあくまでも栄養補助食品です。身体のコンディションに合わせて「足りないな」と感じる栄養をプラスし、食生活のかたよりを改善していくことが目的です。
妊活の場合、必要になるのは「授かり体質」になっていくための栄養素です。それは多岐にわたり、バランスも重要です。そのため、食生活が乱れたり栄養が偏ったりしがちな働き盛りの方には、手軽に飲めるサプリメントがおすすめなのです。
妊活に必要な成分すべてを食事で補うことは難しい
妊活に必要と言われる成分は本当にたくさんあります。主要と呼べるものだけでもざっと挙げてみましょう。
・亜鉛…ホルモン合成やDNAコピー、精子の生成・運動率などに影響を与えるミネラル
・コエンザイムQ10…ミトコンドリアでエネルギー生成に関わる・抗酸化作用がある
・ポリアミン…精液に多く含まれるアミノ酸様成分。精子の運動率などに関わる
・マカ…男性の元気や生殖力にアプローチするペルー原産の薬効植物
・ビタミンC…鉄の吸収を助ける・抗酸化作用を持つ
・ビタミンE…強い抗酸化作用を持つ
・シトルリン…ウリやスイカに含まれる抗酸化物質
・葉酸…妊活に必要な造血ビタミン・細胞分裂にも関わる
・ビタミンB群…エネルギー生成に関わる
・鉄…血行促進にもつながる造血ミネラル
・セレン…非常に強い抗酸化作用
こんなにたくさんの成分を必要量含む食品を、毎日の3度の食事だけで補うことはほとんど不可能です。
たとえば亜鉛は、化学系の食品添加物が多く使用されている食べ物をよく食べると、吸収が阻害されてしまいます。
コエンザイムQ10やポリアミンは、本来自分の身体で作れるものですが、年齢とともに体内からどんどん減っていってしまいます。
マカはペルーで育つとても貴重な野菜で、本当に力を持ったものは産地も限定されてしまいます。
ビタミンCや葉酸は、熱に弱くて水に溶けてしまうので、料理の過程でどんどん失われてしまうのです。
また人には好き嫌いがあって、牡蠣やレバーがいいよ、こんな野菜がいいよと言われても食べられない人もいますよね。
妊活には「しなければならない」というストレスがつきまとう
また、妊活にはいろいろな「しなければならない」というプレッシャーがつきまといます。たとえばここでご紹介している食事もそうですね。まずは3食をしっかり食べることが必要です。できればジャンクフードやお菓子ではなく、きちんとした一汁三菜のご飯を食べることが望ましいですね。
タバコは絶対に避けてほしいもののひとつです。喫煙習慣がある人は、精子量が少なくなるという研究結果が出ています。また妊婦さんや赤ちゃんに悪影響しか与えません。お酒も老化や細胞・DNAのキズを増やす活性酸素を生み出すもとになると言われています。深酒なら特にそうでしょう。
男性の場合は、熱いお風呂、長風呂やサウナ、膝の上でのPC操作・長距離の自転車こぎなども、睾丸にダメージを与えるのでやめた方が良いと言われています。
もちろん、メタボリックシンドロームや生活習慣病がある場合はダイエットをしたり、病気の治療を行ったりする必要があります。こんなにたくさん「しなければならない」ことがあると思うと、一気に疲れてしまいますよね。
さらに妊活に必要な栄養素を、バランスよくしっかり食べることが義務付けられたら、プレッシャーがストレスに変わってしまいます。男女ともにストレスはホルモンバランスや自律神経のバランスを崩す原因になります。活性酸素発生の要因にもなります。さらに精神的な負担がED(勃起不全)のような病気を助長させてしまうこともあるのです。せっかくの妊活が、不妊状態を加速させていたら意味がありません。
サプリメントなら食生活の改善に無理がかかりにくい
しかしサプリメントを活用すれば、食生活改善に無理がかからずに済みます。忙しい男性の強い味方です。ジャンクフードやインスタント食品などなるべく食べないように心がけるだけでも、これまで常食していた方にとってはかなり大変なことですよね。その点を改善したら、三食バランスよく食べることまで手が回らなくても、サプリメントで栄養摂取を底上げすることができます。
たとえばこれまで外食やコンビニ弁当で済ませていたお昼ご飯。野菜や魚中心のオーダーにシフトさせたとしましょう。ここから「亜鉛が多いのは何だっけ?コエンザイムQ10が多い魚とは違ったかな」など悩むことなく、食事を楽しんだあとにサプリメントを飲めばよいなら、負担がかかりにくいですよね。
サプリメントを活用すれば、時間にも気持ちにも余裕ができる
このようにサプリメントを活用すれば、時間にも気持ちにも余裕ができます。「あれを食べなければ」「これを選ばなければ」というプレッシャーから逃れることができます。
また、お昼ご飯をお弁当にしようかと考える男性もいるかもしれませんが、共働きでお弁当を毎日持っていくことはかなり大変ですよね。奥様にも負担をかけますし、お弁当のおかずにインスタント食品ばかり使っていては、結局意味がありません。「外食や買ったものでもいい。選び方をちょっとヘルシーにして、サプリで補おう」と考えるだけで、気持ちが楽になりませんか。
もしご夫婦で妊活に取り組んでいるなら、奥様にもかなりのプレッシャーとストレスがたまっているはずです。二人で無理をしてストレスを溜め込んでしまっては、せっかくの妊活が二人の間に溝をうがってしまうことにもつながりかねません。今の進んだ技術を利用すれば解決できる問題であれば、さっと解決して二人の時間を大切にしてくださいね。
妊活サプリメントを選び方・選ぶポイント
では安全なサプリメントを選ぶときのポイントをご紹介します。
GMP認定かをチェック
まずは「GMP認定」工場で作られているかどうかという点です。
GMPは、厚生労働大臣が定めた医薬品・健康食品の品質管理基準のことです。国内基準だから、非常に厳しく定められています。GMP認定を受けた工場で作られたサプリメントなら、製造・品質管理等一貫して安心して飲むことができます。また微生物管理などのために最新設備を設けている工場や、特に厳しい衛生管理されている工場など、安心して赤ちゃんとなる「命のたね」を育てる身体に摂取できるものを選びましょう。
赤ちゃんになるというと、つい女性の卵子ばかりに目が行ってしまいますが、男性の精子もDNA情報という非常に重要なものを運び、赤ちゃんの命を育む重要なものです。サプリメントを飲み始めて、だいたい3~4ヶ月ほどで精子に飲んでいる成分の働きがあらわれはじめると言われています。3~4ヶ月も飲めば、男性自身の身体にも影響を与えているはずです。もちろん精子には影響が出ているはずです。
赤ちゃんになるために生まれてきた精子の質を高めるために飲むサプリメントだから、日本最高レベルの品質管理ができる工場で作られたものをチョイスしたいですね。
残留農薬検査を受けた成分かどうかをチェック
残留農薬ってご存知ですか。収穫後も野菜や果物などに残っている農薬のことです。成長時に撒く残留農薬だけでなく、ポストハーベスト農薬という収穫後に使うものもあります。
農薬は、環境ホルモンのひとつです。環境ホルモンにはほかにダイオキシンなども挙げられます。
環境ホルモンはWHOによって「内分泌の機能に変化を与え、それによって個体やその子孫あるいは集団に有害な影響を引き起こす外因性の化学物質あるいは混合物」と定義されています。環境ホルモンは特に性ホルモンに似て非なる働きをするので、性ホルモンをかく乱すると言われています。今、男性の精子が全体的に少なくなっているといわれていますが、その原因のひとつが環境ホルモンだと考えられています。
ダイオキシンをはじめいろいろな環境ホルモンは、いやおうなしに身体の中に入ってきてしまうことも少なくありません。だからこそ、妊活のために飲むサプリメントは残留農薬検査を受けたものを選び、農薬ゼロのものを飲むようにしたいですね。
妊活サプリメントの安全性も意識しよう
体の中に入れるものなので安全かどうかもサプリメント選びに欠かせない要素の一つです。
放射性物質検査
現在、食べ物の放射性物質汚染に敏感になっている人は少なくありません。多くの自然系食品に、放射性物質検査の結果が明記してあります。放射能汚染の恐ろしさは、日本人なら誰でも知っているところでしょう。そして残念ながら、そのリスクは常につきまとっています。
男性が放射性物質に強く汚染されたものを食べた場合、内部被ばくによって自身も体調を崩してしまいますし、体内で作られる精子にも強く影響が出ます。
実際には強く汚染されたものは市場に出回ることはありませんが、微量の放射性物質が含まれている可能性はあります。それをチェックするのが放射性物質検査です。受精の可能性が少しでも高い精子を作り出すために、そして生まれてくる我が子のためにも、放射性物質検査でゼロを獲得したものを選びましょう。
サプリメントのカプセルまでチェックしていますか
サプリメント成分を詰め込んだカプセル。カプセルなんてみんな同じでしょ、と思っていませんか。カプセルは内部に詰め込まれた成分を守る大切な役目を担っています。カプセルによっては、中の成分が酸化してしまうものもあります。
たとえばコエンザイムQ10には還元型と酸化型がありますが、特に優秀なのは還元型コエンザイムQ10です。でも酸化してしまったら、体内に入った後還元するまでの過程でかなり量が減ってしまいます。また酸化は品質の低下にもつながります。そこで、酸化や紫外線などの外的刺激から製品の変質を防いでくれるカプセルを使用しているものがおすすめです。
選ぶなら、バランスを考えて成分を配合した総合的妊活サプリ
ここまで「安全なサプリメント」を選ぶポイントをいろいろご紹介してきました。まずは妊活に必要な成分をどれほどバランスよくたくさん配合しているかが重要ですね。特に身体の酸化、サビの原因である活性酸素を除去する力を持つ、抗酸化成分の役割は大きいと言えます。
また亜鉛のように精液内に多く存在し、精子の数や運動率といった「質」に大きく関与する成分も大切です。それぞれの成分同士の吸収を阻害しないように、また摂取過剰や不足にならないようにバランスよく配合されているサプリメントが、妊活を力強くサポートしてくれると言えるでしょう。
また、どんなに優れた成分でも、農薬や放射能に汚染されていては意味がありません。残留農薬検査や放射性物質検査でゼロという結果の出たものだけを使っていることもチェックしたい点です。そして国内産であること、さらにGMP認定を受けた工場で徹底管理されて製造されており、品質を落とさないカプセルで守られていること……かなりたくさんの条件ですが、クリアしている製品はちゃんと存在します。
多くの男性が、妊活へ真剣に取り組み、サプリメントを忘れずにしっかり飲んで、生活習慣を改め、喜びを得ています。みなさんも質の高い本物の「男性妊活専門サプリメント」を選び、授かり体質を目指してまずは食生活から改善してみましょう。
【この記事の監修】
江夏 徳寿(えなつ のりとし)
医師、英(はなぶさ)メンズクリニック 院長。鹿児島大学医学部卒業、神戸大学大学院医学研究科卒業。生殖医療専門医。泌尿器科専門医。指導医。
大学卒業後、済生会福岡総合病院にて研修医として従事。その後亀田総合病院にて泌尿器科後期研修医プログラムを終了し、より専門的な分野を学ぶために神戸大学附属病院へ転職。
男性不妊を専門として臨床経験を積む傍ら、神戸大学大学院へ進学し研究にも従事した。
大学院卒業後は神戸大学にて教鞭をとりつつ、泌尿器科全般の臨床に従事し、腹腔鏡手術の技術認定医も取得。
神戸医療センター西市民病院副医長を経て、専門分野をより深く極めるために英ウィメンズクリニックへ就職。
男性不妊に留まらず、不妊をトータルで診療するために、婦人科診療も行っている。
二宮 英樹(にのみや ひでき)
医師、データサイエンティスト。福岡県出身。東京大学医学部卒業。専攻は公衆衛生学。
東京大学医学部卒業後、関西医科大学枚方病院、セレオ八王子メディカルクリニックなどで診療に従事。薬や手術に頼るだけではなく、コミュニケーションや触れ合いを活かした診療をモットーに患者との対話を重視する一方、データサイエンティストという異色の肩書きを持ち、医療技術や医薬品などの有効性について原典にあたり、評価手法やデータの有効性について常に確認を欠かさない。
地域包括ケア研究所にて医療局長を務め、医療者として地域社会のひとりひとりのための医療や正しい知識の普及活動に従事している。これまでヘルスケアメディアを通じて、正しく、分かりやすい健康情報の発信に携わってきており、医療や健康は一人ひとりの個人差がとても大きいため、個人にあわせた情報を記事で発信することの難しさを実感。情報を丁寧に紐解くことで、自分にあった正しい情報が分かるような発信を心がけている。
阿部 裕紀(あべ ひろき)
薬剤師。東京都出身。星薬科大学薬学部卒業。専攻は薬物治療学。
現在、化粧品会社に製造責任者という立場で品質管理などに携わる傍ら、薬に頼らないセルフケア(予防)を追求し、啓蒙活動を行う。ドラッグストアでの勤務経験を活かし、ライフスタイルに合わせた健康食品やサプリメントのアドバイスなども行う。
個人的には、薬はあまり好きではなく、自然なもの(食品に近いもの)で身体の不調を治すことを常に考え、アドバイスを行っている。
本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
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