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産み分けゼリーに効果はある?産み分けの成功率や副作用について解説
本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
お子さんが欲しいという方の中には、1人目が男の子だったから次は女の子がいいな…などと男女の産み分けを望まれている方もいらっしゃいます。
そんな時に効果を期待できるかもしれないのが、産み分けゼリーと呼ばれるものです。
ではこの産み分けゼリーとはいったいなんなのか、その仕組みや成功率、効果的な使い方などについて、産み分けを望まれる方に向け解説していきます。
産み分けゼリーとは
産み分けゼリーとは、その名の通り希望の性別の赤ちゃんを産み分けやすくするものです。
これは膣内環境の酸性・アルカリ性を人為的にコントロールすることで赤ちゃんの性別を決める性染色体に働きかけ、産み分けを目指す仕組みになっています。
ではその詳しい仕組みや効果などについて見ていきましょう。
産み分けゼリーが効果的な理由と成功率
産み分けゼリーになぜ効果があるのか、まずは基本的な妊娠の仕組みについて振り返りながら解説していきます。
妊娠の仕組みと性別の決まり方
女性の体内では月に一度排卵が起こり、妊娠しやすい状態になります。この日のことを排卵日と言い、その際排出された卵子の寿命はおおよそ12~24時間と言われています。
男性の精子の寿命は約72時間と少し長く、卵子と精子がこの寿命のあいだに出会い受精することで、妊娠することが可能になります。
つまり妊娠のチャンスは毎日あるわけではなく、月に1度、それも「排卵してから24時間以内」ということです。
次に性別の決まり方ですが、性別は受精した際の精子と卵子の染色体の組み合わせによって決まります。
この染色体には「X染色体」と「Y染色体」の2つがあり、卵子は「X染色体のみ」・精子は「X染色体またはY染色体のいずれか」を持っています。
この染色体の組み合わせが「XX」だと女の子、「XY」だと男の子になります。
つまり、精子と卵子が受精した時点で子供の性別は決まっているのです。
産み分けゼリーが効果的な理由
卵子の染色体はXだけということは、男性の精子の染色体がXかYかで性別が決まります。
各染色体を持つ精子には、それぞれ酸性・アルカリ性に弱いという特徴があります。
X染色体を持つ精子は酸性に強く、アルカリ性に弱い性質を持っています。
反対にY染色体を持つ精子はアルカリ性に強く、酸性に弱いです。
つまり女性の膣内の環境が酸性になると女の子が産まれるX精子が優位に、アルカリ性になると男の子が産まれるY精子が優位になるというわけです。
この特性を活かし、膣内のpH値を調整することで産み分けるというのが産み分けゼリーの効果になります。
産み分けゼリーの成功率
もちろん産み分けゼリーを使えば、希望の性別に100%産み分けられるということはありません。
いくつかの情報を見てみたところ、具体的な成功率としては70~80%ほどと言われていました。
産み分けゼリーを使わない自然な妊娠での子供の男女の割合は、男の子の割合がわずかに多いですがほぼ半分ずつなため、使用したほうが産み分けられるかもしれません。
産み分けゼリーの種類
産み分けゼリーはそれぞれの性別に産み分けるために種類が分かれています。
各ゼリーについて、効果的な使用タイミングと合わせて解説していきます。
グリーンゼリー
男の子を産み分けるゼリーをグリーンゼリーと言います。
グリーンゼリーは弱アルカリ性であり、アルカリ性に強く酸性に弱いY染色体に適している膣内環境にpH値を調節します。
使用する際は、膣内環境が最もアルカリ性に傾く排卵日当日がおすすめとなっています。
ピンクゼリー
ピンクゼリーは反対に女の子を産み分けるためのゼリーです。
こちらは弱酸性のため、酸性に強くアルカリ性に弱いX染色体に適した膣内環境にpH値を調節します。
ピンクゼリーを使用する際は、妊娠の確率が高く、かつ膣内環境がアルカリ性に傾いていない排卵日の2~3日前がおすすめとなっています。
産み分けゼリーの効果的な使い方
産み分けゼリーには、使用する際に効果的な使い方がいくつか存在します。
産み分けゼリーの効果を最大限引き出すためにも大切な要素ですので、詳しく見ていきましょう。
性交渉の5分前に注入する
産み分けゼリーによって膣内環境に変化が起きるまでは時間がかかります。
そのため使用する際は、性交渉の5分ほど前を目安に注入するようにしましょう。
逆に産み分けゼリーを注入してから性交渉まで長い時間を空けてしまうと、膣外にゼリーが流れ出てしまったり、効果が薄くなってしまう恐れがあります。
産み分けゼリー注入後は間隔をあけすぎずに性交渉に移るようにしましょう。
使用前に40℃前後のお湯で温める
産み分けゼリーには、使い切りタイプやお湯で温めて使うタイプなど、複数の種類が存在します。
このうちお湯で温めて使うタイプの場合は、使用前に40℃前後のお湯で数分間温めてから使用しましょう。
あわせて、自身が使用する産み分けゼリーがどのタイプなのか、使用方法は合っているのかなど、しっかりと確認してから使用するように気を付けましょう。
膣内の奥に注入する
産み分けゼリーを使用する際に気を付けたいのが、注入する位置です。
もし膣の浅い位置に注入してしまうと、膣外に漏れ出てしまい効果が薄くなってしまう恐れがあります。
先ほど紹介した性交渉の5分前に注入することと合わせて注意しましょう。
産み分けゼリーの副作用
この記事を読まれた方の中には、産み分けゼリーには副作用があるのか心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に産み分けゼリーには副作用はありません。
産み分けゼリーの多くは天然成分で作られており、体に優しい成分となっています。
また、ダウン症などの子供へのリスクもありませんので、安心して使用することができます。
しかし海外製品などには、成分が強いものなどもあり、膣内環境のトラブルに繋がりかねないため、安全に使用したい方は国内製品をおすすめします。
まとめ
子供に希望の性別がある方にとって、産み分けゼリーは効果的なものではありますが、確実に産み分けられるものではありません。
もし使用する際には、使い方やゼリーの種類、膣内調整の効果が強すぎないかなど、事前にしっかりと確認してから使用するように気を付けましょう。
本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
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本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
生殖補助医療胚培養士資格、体外受精コーディネーター資格を取得。生殖細胞の操作以外にも、患者様夫婦とお話をする機会があり、その際、不要な治療を続けているご夫婦が多いことに気がつき、現在は食事・運動・睡眠の見直しを促す発信をしている。不妊治療はあくまでサポートであり、対処療法に過ぎないため、本来の身体の機能を最大限発揮できるようなポイントを、ご本人の生活に寄り添った内容でお届けしている。