- シリンジ法
- 医療従事者監修
シリンジ法で生まれる性別の割合は?産み分けに効果的な方法を紹介
本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
様々な利点から近年注目されているシリンジ法。
そんなシリンジ法ですが、子供の性別を産み分けることは可能なのでしょうか?
今回は妊活を進めているカップルの皆さんに向け、シリンジ法で生まれる子供の割合や産み分けの効果的な方法について解説していきます。
シリンジ法についてもう少し詳しく知りたい方は、まずはこちらの記事からご確認ください。
シリンジ法で生まれる子供の割合はどちらが多い?
そもそもシリンジ法と自然妊娠は性交渉をするかどうかの違いしか無く、基本的な妊娠までの流れは変わりません。
そのため、シリンジ法で生まれる子供の性別の割合は自然妊娠と同じで、自然妊娠における性別の男女比は105:100ほどと言われており、わずかに男の子の割合が多いです。
シリンジ法で産み分けはできる?効果的な方法を解説
産み分けには、100%効果のある方法は存在しません。
ですが、性別が決まるメカニズムを理解し工夫することで、産み分けられる可能性もあります。
女性の膣内が通常「酸性」の環境であること、男の子になるY精子は「酸性環境に弱い」こと、女の子になるX精子は「酸性に強い」という特徴を踏まえて見ていきましょう。
男の子の場合深い位置で、女の子の場合浅い位置で注入
先ほど紹介したように、女性の膣内は酸性の環境になっているため、男の子になるY精子よりも女の子になるX精子の方が適した環境になっています。
そのため、アルカリ性でありY精子に適した環境である子宮内に素早く届けるためにも、男の子の場合は深い位置で精子を注入するようにしましょう。
逆に女の子の場合、浅い位置で注入することでY精子よりもX精子が働きやすいため、産み分けやすくなる可能性があります。
女の子の場合排卵日2日前、男の子の場合排卵日当日
女性の膣内は、排卵日が近づくとアルカリ性に傾くという特徴があります。
そのため女の子の場合はアルカリ性の傾きがまだ少ない2日前、男の子の場合よりアルカリ性へと傾いている排卵日当日にシリンジ法を行うようにしましょう。
排卵日当日が分からない場合は、排卵日検査薬を使う以外にも「おりもの」で確認することができます。水っぽく、よく伸びる状態のおりものになっているのが目安となります。
産み分けゼリーを併用
産み分けゼリーは、膣内環境の酸性・アルカリ性を調節することで希望の性別の赤ちゃんを産み分けやすくするものです。
使用する場合はシリンジ法を行う前に膣内に塗布する形で併用しましょう。
ですが、世界各国の専門学会で公式に支持しているところはありませんのでご注意ください。
リン酸カルシウムを服用
リン酸カルシウムは、男の子の出産率を高めるために服用する栄養補助食品です。
もともと産み分けのためのものではないのですが、服用していると約8割の確率で男の子が生まれます。
原理はまだ分かっていませんが、副作用も少なく、カルシウムの補給も同時に行うことができます。但し、動脈硬化や副甲状腺への影響の可能性は否定できません。
番外編:パーコール法を試す
パーコール法とは、X精子がY精子より約7%重いことを利用してそれぞれを分離し、産み分けたい方の精子を用いる方法です。
こちらは主に人工授精や体外受精と併用する方法のためシリンジ法では行うことができませんが、どうしてもどちらかの性別の子供が欲しい方は、検討してみましょう。
クリニックによっては行っていないこともあるため、事前に問合せすることをおすすめいたします。
まとめ
ここまで紹介してきた方法は、実践すれば必ず産み分けられるというものではありません。
シリンジ法で産み分けたい場合、どのようなメカニズムなのか、その方法は安全なのか等、しっかり調べて行うようにしましょう。
▼あなたにおすすめの記事
本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。
お得なクーポンを随時配信!
本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
生殖補助医療胚培養士資格、体外受精コーディネーター資格を取得。生殖細胞の操作以外にも、患者様夫婦とお話をする機会があり、その際、不要な治療を続けているご夫婦が多いことに気がつき、現在は食事・運動・睡眠の見直しを促す発信をしている。不妊治療はあくまでサポートであり、対処療法に過ぎないため、本来の身体の機能を最大限発揮できるようなポイントを、ご本人の生活に寄り添った内容でお届けしている。