シリンジ法のキットmeetaの使い方とコツ【完全版】
meeta(ミータ)はベビーライフ研究所より販売しているシリンジ法のキットの商品です。採取した精子をシリンジ(針のない注射器のようなもの)を使って、腟内に注入することができます。この記事では、meetaの開発秘話から使い方や注入のコツ、使用タイミングまで詳しく解説しています。
シリンジ法のキットmeeta開発秘話
女性には、まず使ってもらう工夫として、身構えないで手にとってもらえる「優しい色味とデザイン」。そしてタンポンのようにしっかり挿入できる「コシのある容器となめらかな形」。更に機能面でも一体型容器にすることで「貴重な精液を残さず出し切れる設計」を施しました。
また、女性だけでなく男性も使いやすいものになるよう考えました。
これまでの採精カップは「尿検査」で使われる折りたたみカップ。
もう少し工夫できないか検討しました。
まず男性がマスターベーションをするシーン・スタイルを調査。
立ったまま派、座ってジックリ派、寝ながら派など千差万別。
どんな体勢でも必要なのは下記3つのポイント
・片手でしっかりホールドできる
・間口が広い
・跳ね返りにくい
以上のことから研究所の男性社員に協力してもらい、meetaの採精カップは試行錯誤のうえ生まれました。お客様からのお声で「採精紙カップがちょっと使いにくく感じます。」なんてご意見をいただくことがあります。
ぜひ使いやすいと思っていただけるよう、使い方のコツをお伝えします。
シリンジ法のキットmeetaの使い方とコツ
まずは全体の流れを3STEPで確認しましょう。
動画でもわかりやすく説明しています。
今回はこの一連の流れの中で、男性の採精紙カップと女性の膣への挿入に焦点を当てて使い方とコツを詳しくご紹介します。
採精紙カップ【男性編】
①採精紙カップの短い辺の点線のあたりを親指で抑える(わかりにくい場合は軽く折り目をつける)
②親指の抑え具合で間口の大きさは変えることができます。右画像だと間口直径9.5cmくらいです。
奥行きも一番長いところで11cm!跳ね返りも受け止めます。
採精後はホルダーに置いて、5-10分程度液状化させてください。
採精紙カップは、破棄の際に環境に優しい紙素材。
深さの調節をしたい方はカットして使っていただいてもOK。
最後まで1滴も残さず吸い取りたい方からいただいた意見では、
シリンジで吸い上げたあと採精紙カップを切り開いて平らにして吸い上げるのがおすすめとのこと。
ぜひ試してみてくださいね。
注入【女性編】
①容器に精液を吸い上げる。
ピストンが少し硬めの引き具合に感じる場合がありますが、「しっかり精液を吸い上げる」「精液をすべて出し切る」ための設計です。
ピストンにはストッパーがありませんので、引き過ぎにはご注意ください。出っ張りの手前まで吸い上げると約5mlです。参考までに日本人男性の平均精液量は約3mlで、先端から出っ張りまでの1/3くらいの液量になります。
吸い上げ時の泡立ちについては、どうしても少量の空気は入ってしまうので、あまり気にしなくてだいじょうぶです。
②容器の出っ張り部分を持ち挿入する。
容器の出っ張り部分を持って挿入し、持った指が膣口に触れるくらいで約8cmです。子宮口そばまで届けたい思いから深く挿入する方がいますが、子宮口を傷つける恐れがあるので、深すぎる挿入はおすすめできません。また少しでも痛みを感じた場合は、挿入を中止してください。
③精液を注入する
注入時にはピストンをゆっくり押し切ります。慣れないうちは両手(片手で容器を持ち、もう片方でピストンを押す)で挿入するのがおすすめです。
注入の勢いや子宮口まで届けることについて、妊娠率との因果関係は科学的に実証されていません。
シリンジ法のキット注入後のコツ
シリンジ法で、よくいただく質問に下記があります。
Q.「膣から精液が漏れて(流れ出て)しまいます。精液が出てきてしまうのは、妊娠しづらいということでしょうか?」
Q.「精液が流れ出ないコツはありますか?」
A. 通常の性交でも、精液はある程度の量は流れ出てしまうものです。精液が液状化(サラサラな状態)し、一部は膣から流れ出ていきます。精液が出てしまうことは、妊娠しづらいということではありません。
膣は直径2-3cmの筒状ですが、普段はつぶれた状態になっています。シリンジを入れた際に円筒形に広がりますが、抜く時につぶれた状態に戻ろうとするため漏れが起こります。
精液を膣内に注入した後、腰を高くして安静にしていたほうが良いという意見もありますが、妊娠しやすさについては科学的に実証した報告はありません。
元気の良い精子はすぐに頸管から子宮に進入していくので、一部が流れ出ても心配はないとのことです。
また、射精の勢いや体位も妊娠しやすさとは関係がないと言われています。
一方でAIH/IUIでは、施術後に腰下に枕などを入れて骨盤を高くして少しのあいだ安静にするクリニックもあります。
私もそうでしたが、やはり精液が流れ出てしまうことは妊娠しやすさに関係ないと言われても気になってしまいますよね。精液を注入後、少しの間リラックスして横になるのは気持ちの上でも安心できます。
腰に枕をあてるなど骨盤を高くして安静を保つことで、物理的に精液が体外に流れ出ることは防げます。
精液を体内にとどめておけることで、気持ちの上で安心することも多いと思います。少しリラックスして休むくらいの無理のない時間で、骨盤を高くして安静にしてみてはいかがでしょうか?
シリンジ法のキット使用タイミングのコツ
妊活で最も知っていて欲しいことのひとつに「タイミング法」があります。
【タイミング法】とは、最も妊娠の可能性が高いと思われる「排卵日」を予測し、その日に合わせて性交渉する方法です。
- ズバリ!最も妊娠しやすいタイミングは「排卵日の2日前」と言われています。
- 妊娠可能期間は、排卵日の6日前から排卵日翌日までとのデータがあります(※)
※出典:2013年 アメリカ生殖医学会(ASRM)Optimizing natural fertility : a committee opinion
まずは、妊娠成立のプロセスをおさらいしましょう!
1)膣に射精された精子は、子宮頚管と子宮を通って卵管へ進み、排卵された卵子がやってくるのを待ちます。
2)排卵で卵子が卵巣から飛び出し、卵管に取り込まれます。
3)卵子と1つの精子が受精します。
4)受精した卵(受精胚)は、卵管から子宮へ進んでいき子宮に到達します。
5)子宮内膜に受精卵が根を下ろします。
6)着床後に受精胚が成長し、10日後くらいに妊娠の反応が出ます。
つまり、寿命の長い精子が先に卵管の先で、排卵してくる卵子を待つことが、妊娠の第1段階「受精」にとっては最も効率的です。
基礎体温表や排卵検査薬などである程度は排卵日がわかりますが、個人差もあり確実に捉えるのは簡単ではありません。
ポイントとして、生理終了後、早いタイミングで排卵日2日前までに一度は性交渉をしておき、次は排卵日2日前の2回は最低でもタイミングをとることをおすすめします。可能であればそこに+1回タイミングが持てるとよりベストです。
とは言え、なかなか毎月の排卵予定日前後で何度もタイミングをとるのは難しいものです。
そんなときこそ、シリンジ法が強い味方になります!
アンケートから見るシリンジ法を選んだ理由
次にシリンジ法のキットmeetaをご購入いただいたお客様のアンケートからのご意見を紹介します。
<女性からの意見>
- 妊活に疲れてしまい、お互いにストレスのない方法でやってみたい
- 排卵日に合わせてのタイミングが難しく、クリニック受診は抵抗があるため
- お互い仕事が忙しく1人目の子供の育児もあり自由にタイミングを取るのが難しい
- セックスが好きではないこと、タイミングを逃しがちなこと
- 家事育児仕事をしながら不妊治療通いはハードルが高く、自宅でできるものに挑戦したい
- 夫がEDでできない。人工授精で成果がでないので回数を増やすために
- 一人目を産んだ後からはセックスをする事にストレスを感じた為
- 妊活しているけどレスのため
- 出来るだけ短期間で妊娠の確度を上げたいため
- 性交痛があったため、またタイミング法のプレッシャー回避のため
- 以前人工授精の予定が主人の仕事の都合で急にダメになったから
- 妊活のセックスが辛くなってきたため
- 体外受精の休み期間に試してみようと思ったため
続いて<男性からの意見>
- 回数を増やしたいけど難しい。精神的、肉体的負担を減らしたかった
- うまく腟内で射精ができないときがある
- 心因性EDから、性交が難しかったため
- 仕事や体調で2人の性交渉の時間が取れない時に、少しでも妊娠の確率を上げるため
- インスタで紹介されていた情報を見て、こんあのあるんだと思った
- 仕事が不規則で帰宅が深夜近いので、タイミングを取るのが負担に感じる月が多い
- タイミングだけだとなかなかできず、不妊治療との併用で授かれる確率をあげたい
- 妊活をはじめて性交が義務的になって辛い
- 単身赴任でタイミングが合わせづらいので一周期のチャンスを増やしたい
- 妻のサポートのために自分で何かできることはないか探していて
- デメリットがないか調べて、メリットの方が多いと判断したため
- お互い悩んでたので、パートナーにも喜んでもらえた。
- 自然に妊娠できればとは思うけれど、タイミングを多く取ることが体力的に難しい事実もあるから、活用していこうと思った
まとめ
- シリンジ法のキットmeetaは、女性はもちろん男性にも使いやすい工夫をしている
- 採精紙カップのコツは持ち方!しっかりホールドすることで受け止めやすくなる
- 注入時のコツは容器の出っ張りを目安に
- 注入後のコツは精液が物理的に流れてこない工夫を
- タイミング法のコツ
- 最も妊娠しやすいタイミングは「排卵日の2日前」
- 妊娠可能期間は、排卵日の6日前から排卵日翌日までとのデータあり(※)
- タイミング法では、最も妊娠しやすい期間にできるだけ多くの回数をもつことが大切
- いろいろな理由で回数をもつことが難しい場合、回数のサポートとして「シリンジ法のキット」がおすすめ
- しばらく続けてもうまくいかない場合は、クリニックでご相談することをおすすめします
「シリンジ法のキットmeeta」は一回あたり、600円程度と業界の中でも値段が安いことや、挿入しやすく痛みも発生しづらい、洗練されたデザインのシリンジ法のキットです。
妊活でのタイミングで悩まれている方は、是非一度お試しください。
本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
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