シリンジ法のメリット・デメリット|成功率アップのコツ

妊活には、女性にとってはもちろん、男性にとってもストレスやプレッシャーが大きく、つらいことが多いものですね。
でも他人には赤裸々に相談しにくく、医師は忙しそうで相談しづらい……そんな悩みを抱えているカップルたちの間で、話題となっているのが「シリンジ法」という妊活方法です。
シリンジ法とは、「シリンジ法キット」という針のない注射器のようなもの(専用器具)を使い、マスターベーションで採取した精液を膣内に直接送り込む方法です。詳しくはコチラ(https://babylife-lab.com/columns/archives/55)
シリンジ法のやり方は、下記4ステップでとても簡単です。
①マスターベーションにより、精液を採取する。
②精液を液状化(サラサラな状態に)させるため5~10分程度置く。
③精液をシリンジ容器で吸い上げる
④シリンジ容器を膣内に挿入し、精液を注入する
シリンジ法はこんな方にオススメ
シリンジ法は、どのようなお悩みを抱えているカップルにおすすめなのでしょうか。シリンジ法がオススメなタイプをご紹介します。
【男性の場合】
・挿入困難…性交時になると勃起状態にならない・保てない
・ED…性交以外の刺激なら射精可能だが、性交時は射精まで至らない
・プレッシャーが強く、妊活・不妊治療だと思うと性交が上手くいかない
・疲れが溜まっていて、性交する気持ちになれない
・ストレスが強く、性交に気が乗らない
普段はそうでもないのに、妊活・不妊治療となると急に萎えてしまうという男性は少なくありません。
男性の機能はとてもナイーブです。「頑張らなければ」「妻にガッカリされる」といったプレッシャーやストレスに非常に弱いのです。

【女性の場合】
・性交痛がある
・性交に対して恐怖や嫌悪感がある
・性交が生理的に苦手
・疲れが溜まっていて、性交する気持ちになれない
・ストレスで性欲がわかない
女性も、性交痛があったり、過去の記憶が傷になっていたりするなど、性交が苦手という方が少なからずいます。
また二人目が欲しいのに、一人目を出産後ホルモンバランスが崩れたり寝不足が続いたりして、性欲が減退してしまう女性もいます。
こうしたお悩みがあり、どうしても夫と性交をすることに不快感や違和感を覚えるという場合は、無理をせずにシリンジ法を試してみてはいかがでしょうか。
シリンジ法のメリット
シリンジ法にはどのようなメリットがあるのでしょうか。シリンジ法を試してみるメリットについてピックアップしてみましょう。
1.痛みなどがほぼない
性交痛を感じる女性であっても、細くなめらかな形状であるシリンジ容器を挿入するだけなので、ほとんど痛みを感じることがありません。
性交は膣や下腹部、腰、股関節などの痛みが強いのであまりしたくない、という女性にも、痛みを感じずに妊娠のチャンスを作ることができます。
2.性交をしなくても妊娠のチャンスが作れる
性交をしない……つまりセックスレス状態が不妊の原因になっている場合、男性も女性も解消までそれぞれ悩み多き日々を過ごすことになるでしょう。
セックスレスでも夫婦仲は非常に良いというカップルもいます。そういったカップルが、子どもが欲しいのにセックスレスであるがゆえに、夫婦仲をこじらせてしまったらとても切ないですよね。
シリンジ法であれば、男性側がどんな方法であれ射精をすることができれば、その先へ進むことができます。性交をしなければならないというプレッシャーから逃れることができるのです。
3.妊活のための性交が苦痛になっているカップルの気持ちを楽にする
タイミング法での妊活は、排卵日前後の5日程度を狙って連日で性交を行うことで、妊娠率の上昇が見込まれます。しかし、連日の性交ではストレスを感じるカップルも大変多いです。
そのような場合では、普段は通常の性交を行い、お互いの気持ちなどを確認しながら気分が乗らない時にシリンジ法を使うなど、タイミング法にシリンジ法を組み込むことで、ストレスを軽減しながらタイミングを取ることができます。
また、妊活や不妊治療のために、本来なら愛情の確認作業であるはずの性交が義務となり、苦痛になってしまっているカップルも少なくありません。
不妊治療という言葉で萎えてしまう男性、不妊治療というストレスで涙が止まらない女性もいます。そんな状態では、普通の生活にも悪影響が出てしまいますね。
しかしシリンジ法なら、性交と妊活を別のものとしてとらえ、行動に移すことができるので、性交が嫌いになりかけているカップルの気持ちを楽にすることにつながります。

4.自宅で誰にも見られず、知られずにトライできる
現在はプライバシーが守られる待合室があるクリニックも増えてきましたが、まだまだ不妊治療で病院に通っていることが周囲に分かってしまうクリニックもあります。
特に妊婦健診や赤ちゃんの健診でクリニックを訪れている女性と、同じ待合室や声が聞こえてしまう診察室で過ごすことは苦痛ですね。
シリンジ法は、自分たちの手で、自宅のベッドの上で行うことができるとてもプライベートな妊活法です。誰にも知られず、嫌な思いもせずに、二人の気持ちがかみ合った時にトライできます。
5.比較的低価格でトライできる
シリンジ法キットは、まとめ買いをすれば1回あたり600円前後で販売されています。
低価格で妊娠の確立を少しでも上昇させたいと考えているカップルには特におすすめの方法となっております。
シリンジ法のデメリット
シリンジ法にはデメリットがあるのでしょうか。あるのであれば、事前に知って対処したいですよね。シリンジ法のデメリットについてもまとめました。
1.「性交をしなくてもいい」という認識がカップル間に生まれてしまう
シリンジ法は、本来性交がしにくい状況にあるカップルのための妊活法です。しかしシリンジ法に頼りすぎると、カップルの中に「妊娠さえできれば性交はしなくていいよね」という認識が生まれてしまう可能性があります。
本来であれば、性交をして、赤ちゃんを授かることが最も自然な形です。そして性交は、妊娠のためだけに行うものではありません。
カップル同士、肌を合わせることで互いの愛情を確認し、より絆を強め合うという役も果たしています。
性交がしにくい場合、授精に関してはシリンジ法を活用しても、キスやハグといった「触れ合い」を大切にして、互いに気持ちを高め合いたいですね。
2.慣れないとうまく注入できないことがある
これまで自分でタンポンや膣剤を挿入したことがあれば、シリンジ容器も比較的簡単に挿入できるでしょう。
しかし初めてで、さらに緊張していると、膣がこわばってうまく注入できないこともあります。そんな時は妊活ゼリーなどを用いて、夫にリラックスさせてもらうなど工夫してみましょう。
3.不潔な手で行うと感染症の原因に
シリンジ法は、男性も女性も必ず洗った清潔な手で行わなければなりません。男性もマスターベーションを行いますし、女性も膣内に異物を挿入します。
シリンジキットは使用直前まで密封されていますが、取り扱う手が汚れていては意味がありません。必ず清潔に洗われた手で扱いましょう。
シリンジ法の成功率をアップさせるためのコツ
シリンジ法は、妊娠の成功率を確実にアップさせる方法という訳ではありません。そこで、少しでも妊娠しやすくなるための方法をご紹介します。試してみてくださいね。
1.産婦人科クリニックなどで検査を受けておく
まずは、シリンジ法を試す前に産婦人科で基本の妊娠検査を受けてみましょう。女性は卵管につまりがないか、子宮や膣の粘液は正常かなど、いくつかの項目を検査します。
男性は、基本的に精子の質や量についてチェックされます。精液は健康で奇形のない、前進力を持った元気で長命な精子が、たくさんいることで妊娠につながります。
こういった検査をすることで、シリンジ法を試す意味があるか、それともその前に卵管や精管などのつまりや無精子症などの病気を治す必要があるのかが分かってきます。
治療はできるだけ若いうち、早めに受けておくことをおすすめします。シリンジ法を始める前に、できれば結婚前後に受け、何らかの問題が発見されたら速やかに対処しましょう。
2.産婦人科クリニックで排卵日予想をしてもらう
産婦人科クリニックで検査を受け、異常がないことをチェックしてもらったら、まずは「自宅でシリンジ法を試してみたい」と伝えてみましょう。
クリニックでキットを買える場合もあります。その場合はクリニックで購入し、よく使い方を聞いておきましょう。
また、クリニックでは女性の検査を行うことで、排卵日の予想をある程度行うことが可能です。基礎体温系と比較しつつ、より正確な排卵日に近付けるよう工夫してみましょう。
3.妊活ゼリーを併用してみる
最近は、女性の膣内の潤いを補うための潤滑ゼリーに、妊活ゼリーと呼ばれるタイプのものが登場しています。
一般の潤滑ゼリーは特に妊娠をサポートするような成分は含まれておらず、ただ女性の膣内に潤いをプラスするために使用されます。
妊活ゼリーは精子が生き延びやすい弱アルカリ性だったり、精子が動きやすいよう粘度が低くなっていたり、浸透圧まで体液に似るよう考えられて作られています。
女性の膣内はもともと酸性で、外的には強いのですが精子には向いていない環境です。ストレスなどがあると、余計に酸性に傾き、妊活を妨げます。
膣内にシリンジ容器を入れる段階で潤いがなく痛い場合や、ストレスや疲れを感じている場合などは、シリンジ法であっても妊活ゼリーを併用してみましょう。
4.マスターベーションでも精液が採取できない場合は男性専門クリニックに相談
男性がマスターベーションでも精液を採取できない場合は、肉体的・精神的になんらかの問題がおきている可能性があります。
そんな時は男性専用クリニックに相談し、精液を採取できない理由がどこからくるものなのかをはっきりさせましょう。
5.翌日に産婦人科クリニックで性交後検査を受けて注入できたかをチェックする
シリンジ法を行った翌日は、産婦人科クリニックで「フーナーテスト」という性交後検査を受けることで、シリンジ法が上手くいったか確認できます。
フーナーテストは性交後に女性の子宮頚管粘液を調べることで、精子が無事進入できているか調べる検査です。
必ず受けなければいけない検査ではありませんが、この検査を受けることで「ちゃんと成功したかな、シリンジ法はうまくできたかな」という不安を払拭することができます。
シリンジ法キットmeeta
「シリンジ法キットmeeta」は一回あたり、600円程度と業界の中でも値段が安いことや、挿入しやすく痛みも発生しづらい、洗練されたデザインのシリンジ法キットです。

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※「シリンジ法キット」は株式会社オンリースタイルの登録商標です。