- シリンジ法
- 医療従事者監修
シリンジ法での妊活は男性の気持ちにどんな影響がある?
本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
妊活を進めていく中で、男性女性ともに様々な場面でプレッシャーやストレスを感じてしまうことがあると思います。
プレッシャーやストレスが多いと、妊活のモチベーションが続かず、回数が減ってしまったり、時にはパートナーとぶつかってしまうこともあるでしょう。
今回は、妊活を進めるカップルのみなさんの参考になるよう、シリンジ法を行う男性に焦点を当て、シリンジ法についてどう思っているかなど、実際のアンケートをもとにご紹介します。
※タイミング法キットはシリンジ法のキットと同じものです
妊活のプレッシャーで男性が感じるストレス
では実際、男性が感じるストレスには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
もちろんストレスの感じ方は人それぞれですが、その中でも声の多いものをいくつか紹介します。
性交渉が義務のように感じる
うまく妊娠ができず妊活が長くなると、性交渉が妊娠のための「手段」のように感じ、段々と義務的になってしまうことがあります。
そうすると、性交渉に気分が乗らず、上手く最後まで進められなかったり、性交渉自体がストレスに感じてしまいます。
月1回のチャンスが重荷
妊娠しやすいタイミングは、だいたい女性の排卵予定日の4日前から排卵日当日を含めた5日間と言われています。
ですが連日の性交渉は難しい、そもそもそんなにタイミングを作れないという方も多く、そうすると妊娠のチャンスは月1回ほど。
この「月に1度しかチャンスが無い」という考え方が、男性の負担になることもあります。
もちろん、妊娠に適したタイミングであるということを理解し、そのタイミングに合わせることはとても大切ですが、それが精神的負担になると義務感にも繋がりかねません。
仕事で疲れていてそういう気分になれない
そもそも性交渉は体力を使うものです。
仕事で疲れている際はパートナーとタイミングが合っていても、最後まで続かない場合もあります。
また、頭では排卵日に合わせることが大切とわかっていても、からだがついていかないとやはりプレッシャーがかかり、ストレスになってしまいます。
ここまで紹介したもの以外にもストレスの要因は様々ありますし、妊活を進めていくうえでストレスは、男性女性ともに上手く付き合っていかなければならないものです。
まずはお互い妊活に対してどのような考えを持っているのか、負担になっていないかなどをパートナーとしっかりと話し合い、支え合う妊活を目指しましょう。
シリンジ法、どんな人におすすめ?
ここで、シリンジ法について詳しく見てみましょう。
シリンジ法とは、マスターベーションで採取した精液をシリンジ(針のない注射器のようなもの)を使って、女性の腟内に注入する方法のことを指します。
この方法では性交渉を用いずに妊娠を目指せるほか、費用も比較的安価なため、気軽に使用することができます。
また、シリンジ法は以下のような男性におすすめです。
- 排卵日に合わせてタイミングを取るのが難しい
- 勃起障害や射精障害がある
- 妊活のストレスを軽減したい
- 疲れていてなかなか性交渉ができない
- そもそも性交渉が苦手
シリンジ法は男性女性ともに負担を減らすことができる方法です。妊活をスムーズに進めるためにも選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
シリンジ法について詳しくは以下の記事をご覧ください。
シリンジ法の提案、男性はどう思っている?
ベビーライフ研究所の調査では、シリンジ法を提案するのは、どちらともなくを含め女性側が約9割でした。
では実際のところ、男性はそれに対してどのように思っているのでしょうか?
まず、提案された側が最初からOKと反応したのは約8割と、比較的多くの方が受け入れてくれたようです。あっさり承諾してくれたり、お互いに悩んでいたから喜んでくれた方もいれば、しっかり説明したことで受け入れてくれた方もいたようです。
それ以外の反応としては、迷われる方が約13%ほど、最初はNOと答えた方が約6%ほどいらっしゃいました。その理由には以下のようなものが見受けられました。
- シリンジ法がよくわからない
- デメリットがないかなど不安
- 恥ずかしい
- 一旦はシリンジ法に頼らず頑張りたい
- 乗り気ではなかった
シリンジ法は、女性の方々には徐々に認知されてきていますが、男性の中にはあまり知らない方も多いです。
そのため本当に安全な方法なのか?と不安になられる方もいるため、シリンジ法を提案する際は伝え方が大切になってきます。
シリンジ法を試したい…男性にどう伝える?
シリンジ法を試してみたいけど、どのように提案すればいいかわからない…と悩む方も中にはいるかもしれません。
実際、先ほど紹介したようにシリンジ法を提案するのはほとんどが女性側であり、また妊娠に関するデリケートな話題のためなかなか切り出しづらいでしょう。
そのような時、どう伝えるのが良いでしょうか。まずは、なぜシリンジ法を取り入れたいのか、その理由を以下のように自分の中で明確にしてみましょう。
- 疲れていて性交渉が上手くいかないことが多い
- 月に1度のチャンスと考えてしまうことでプレッシャーになってしまっている
- 少しでも妊娠の可能性を上げたい
そのうえで、パートナーのことを尊重しつつ、正直に伝えてみましょう。
例えば疲れていて性交渉が上手くいかないことが多い場合
「最近、お互いに疲れていることが多いよね。もちろん妊娠のために妊活は続けたいんだけど、お互いのからだも大切にしたいし、あなたとのセックスも大切にしたい。だから負担を減らすためにも、たまにシリンジ法を取り入れてみたいんだけど、どうかな?」
少しでも妊娠の可能性を上げたい場合なら
「私たちの子供、早く欲しいなとは思うけど、あなたとのセックスの時間も大切にしたいんだよね。だから回数を増やしたり、妊娠のために!って思うことでセックスを義務的にはしたくない。シリンジ法ならそういったことを気にせず、妊娠のチャンスも増やせると思うんだけど、どうかな?」
このように、現状を否定したり悪く言うのではなく、現状も大切にしたうえで負担を減らして取り組みやすくしたい、あらためて二人一緒に頑張っていきたい、など前向きな言葉の伝え方はいかがでしょうか。
また、普段からお互いに思っていることを伝えあい、支え合える関係性でいることで、さらに伝えやすくなるとも思います。
まずはお互いを尊重することを意識し、自分なりの伝え方を考えてみましょう。
シリンジ法で妊活をした先輩パパの体験談!
ここで、シリンジ法で妊活を進めたことのある先輩パパさんの体験談を紹介します。
男性 35歳 妊活期間5ヶ月
結婚してから自然に任せていたのですが、授からず。子どもは欲しかったけれど、お互いに疲れていることもあり、SEXする気になれませんでした。
病院で検査してもとくに原因は見当たらず。方法がないかネットで調べてシリンジ法のキットに行きつきました。
人工授精に近い方法で自宅でも可能だとわかり、私から妻に提案しました。
~中略~
自然な性交渉だと私が勃起せず挿入がとても困難だったので、排卵日の前後に確実に精子を子宮に届けられるのは安心でした。
使用方法が簡単で、安全で、費用も抑えられて、ありがたかったです。なにより精神的なプレッシャーがなく妊活できたのが、よかったですね。
引用:https://funin-info.net/columns/12772
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まとめ
妊活にはプレッシャーやストレスが付き物。問題はそれをどうやって乗り越えるかです。心身の負担が大きければ妊活が苦痛になってしまうこともありますし、パートナーとすれ違ってしまうかもしれません。
そのためまずは、パートナーとのコミュニケーションを大切にし、お互いの負担を減らし合うことを意識しましょう。また、今回紹介したシリンジ法のキットのように妊活の負担を減らせるアイテムも駆使して、妊活を進めていきましょう。
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本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。
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本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
生殖補助医療胚培養士資格、体外受精コーディネーター資格を取得。生殖細胞の操作以外にも、患者様夫婦とお話をする機会があり、その際、不要な治療を続けているご夫婦が多いことに気がつき、現在は食事・運動・睡眠の見直しを促す発信をしている。不妊治療はあくまでサポートであり、対処療法に過ぎないため、本来の身体の機能を最大限発揮できるようなポイントを、ご本人の生活に寄り添った内容でお届けしている。