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精子が元気だと妊娠しやすい?元気の基準や調べ方、元気にする習慣とは

コラムイメージ写真

妊活において精子の質はとても大切な要素です。

例えば精子や精液の量1つで自然妊娠の確率は大きく変化します。

今回は妊活や不妊治療をするカップルの皆さんに向け、なぜ精子が元気だと妊娠しやすいのか、その詳細や精子を元気にする習慣について解説していきます。

精子が元気=自然妊娠の確率がアップ

ではまず、「精子が元気」とはどのような状態のことを指すのでしょうか?

1つの目安として、WHO(世界保健機構)によって決められた精液検査の基準値が存在します。

これは1年以内にパートナーが自然妊娠をした男性の精液検査データの下限値、つまりこれ以上ないと自然妊娠は難しいと考えられる値です。

各項目が基準値を満たしている場合は、自然妊娠できる可能性がある、すなわち精子が元気な状態と言えるでしょう。

精子が元気な状態だと、卵子に辿り着きやすい、うまく受精しやすいなどの条件が揃い自然妊娠がしやすくなります。

精子の質を検査で調べてみよう

精液検査では以下の項目を調べることができます。

  • 精液量
  • 精子濃度
  • 総精子数
  • 正常形態率
  • 前進運動率
  • 総運動率
  • 白血球数

例えば正常形態率は正常な形をした精子の割合を、前進運動率は卵子に辿り着く直線的な運動をしている精子の割合を表しています。

これらの検査結果から、自身の精子がどのような状態なのか、具体的にどのような病気になっているのかなどを調べることができるのです。

精液検査は様々な要因の影響を受ける為何度か受けてみよう

精子は、体調やストレス等の影響で日々変化し、精液検査は採精の仕方、検査環境など外的な要因にも影響を受けるため、たとえ検査で悪い結果が出ても、必ずしもそれが正しいとは限りません。

正確な検査結果を得るためにも、複数回検査を受けるのが望ましいです。

精子を元気にする6つの習慣

ここからは、精子を元気な状態にする習慣を、6つ紹介していきます。

禁煙する

喫煙は精子の濃度や運動率が低下してしまう可能性があるほか、ED(勃起不全)のリスクが高まります。

また、精子のDNA損傷を増加させ、流産・死産のリスクや先天性異常のリスクが高まる可能性もあるため、喫煙は控えましょう。

禁欲はNG

禁欲をすると古い精子が溜まってしまい、精子の質が段々と悪くなっていきます。

精子は毎日新しく作られていくため、禁欲しすぎないよう心掛けましょう。

下着は風通しの良いものを

精巣の精子をつくる造精機能は熱にとても弱いため、締め付けのきつい下着を着用していると熱がこもってしまい、精子にあまり良くありません。

そのため普段から風通しの良いものを着用するようにしましょう。

長風呂やサウナは控える

長風呂やサウナも同様に、造精機能への悪影響が懸念されます。

とにかく「熱を与えすぎない」ことを普段から注意して生活しましょう。

AGAの治療に注意

近年は男性の薄毛対策にAGA治療というものがありますが、この治療の一部の薬には精液濃度の低下や精子数の減少が報告されているものがあります。

そのため、AGA治療を行う際は医師としっかりと相談するようにしましょう。

精子形成に役立つ栄養を摂る

栄養素の中には、以下のような精子形成に役立つものが多く存在します。

〇亜鉛:精子数の増加・運動率の改善

〇葉酸:精子の染色体異常率の低下

〇オメガ3脂肪酸:精子の運動率低下の防止

これらの栄養素をいつも意識して食事に取り入れるのは難しい、という方はサプリメントでの摂取もおすすめです。

まとめ

元気な精子と一言で言っても、その形成には多くの項目が必要で、そのための普段からの習慣付けがとても大切なのです。

まずは精液検査で自身の精子を調べ、足りない項目があれば生活習慣の見直しや具体的な治療に取り掛かり、元気な精子の形成を目指していきましょう。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

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本記事の監修者

小谷 早葉子(こたに さよこ)
医師 西福山病院 女医による婦人科&妊活外来勤務
香川大学医学部卒業 医学博士(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科卒業
生殖医療専門医 産婦人科専門医 女性ヘルスケア専門医
大学卒業後、岡山大学産科婦人科学教室に入局し、関連病院にて産婦人科全般を幅広く研修。
岡山大学病院、岡山二人クリニックにて専門的な生殖医療、研究に従事した後、産婦人科医の少ない地元で地域医療を担うために現職へ。
幅広い年齢の女性の相談に乗りながら、専門的な不妊治療も行い、福山地区で初となるFT(卵管鏡下卵管形成術)を導入。
現在は、病気の根本原因を知るために分子栄養学を学んだ知識も生かし、Instagramで妊娠しやすい身体作りのための情報発信も行っている。

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