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精子は空気に触れたらどうなる?妊娠する可能性について

コラムイメージ写真

精子は空気に触れると死んでしまう、という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

このような話を耳にすると、容器に精液を出してから膣に注入するシリンジ法は、空気に触れるから妊娠率が下がってしまうのではないか、などと不安になってしまいますよね。

今回は妊活や不妊治療を進めるカップルの方の不安を取り除けるよう、精子が空気に触れたらどうなるのか、注意したいことも含めて解説していきます。

精子は空気に触れても生きているため妊娠する可能性あり

結論から申し上げますと、精子は空気に触れたからといってすぐに死滅するようなことはありません。

基本的に精子は精液で守られているため、射精後3~5時間は空気に触れていても活動することが可能です。

そのため、膣に注入する前に精子が一度空気に触れるシリンジ法でも、妊娠の可能性が低下するようなことはありません。

しかし、精液の液体が完全に乾くと死滅してしまうため、シリンジ法では精液の採取後液状化したらすぐに膣に注入するようにしましょう。

また、シリンジ法以外では精液検査においても採取した精子を空気に触れさせることになりますが、こちらも問題ありません。

ですが、正確な検査結果を出すためにも2時間以内に採取したもののほうが望ましいため、注意しましょう。

女性の体内では2~3日(72時間まで)生存できる

精子は空気中に比べ、女性の膣内の場合2~3日(72時間)は生存できると言われています。

膣内に射精された精子は射精後、子宮頸管から子宮内に泳ぎ上がり、約1時間以内に卵管膨大部に達すると言われており、卵子と出会うことが出来れば受精することが可能となっています。

まとめ:精子は空気に触れても大丈夫!でも温度変化に弱いので注意が必要

以上のように、精子は空気に触れてもすぐに死滅することはないため、シリンジ法や精液検査も安心して行うことができます。

ですが、精子は温度変化には弱いです。

そのため、シリンジ法で精液を採取した後や、精液検査の際に自宅で精液を採取してクリニックに持ち運ぶときなどには、急激な温度変化がないように気を付けましょう。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

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本記事の監修者

小谷 早葉子(こたに さよこ)
医師 西福山病院 女医による婦人科&妊活外来勤務
香川大学医学部卒業 医学博士(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科卒業
生殖医療専門医 産婦人科専門医 女性ヘルスケア専門医
大学卒業後、岡山大学産科婦人科学教室に入局し、関連病院にて産婦人科全般を幅広く研修。
岡山大学病院、岡山二人クリニックにて専門的な生殖医療、研究に従事した後、産婦人科医の少ない地元で地域医療を担うために現職へ。
幅広い年齢の女性の相談に乗りながら、専門的な不妊治療も行い、福山地区で初となるFT(卵管鏡下卵管形成術)を導入。
現在は、病気の根本原因を知るために分子栄養学を学んだ知識も生かし、Instagramで妊娠しやすい身体作りのための情報発信も行っている。

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