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シリンジ法が痛いのはなぜ?痛みを和らげる方法を解説

コラムイメージ写真

シリンジ法は、性交渉をしなくても妊娠を目指せる不妊治療であり、近年注目されている方法です。

このシリンジ法を実践する方の中には、痛くて上手く進められない…という悩みを抱えている方もいらっしゃいます。

ではこのようなシリンジ法中の痛みは何なのか、今回はその具体的な原因と、痛みを和らげる方法について見ていきましょう。

シリンジ法で痛みを感じる原因

シリンジ法とは、精液の採取からシリンジによる膣内への注入までのことを指し、そのうち痛みを感じるのは、シリンジの挿入時です。

ではこの痛みの原因は何なのでしょうか?

挿入時の角度や位置が合っていない

シリンジは基本的に、挿入しても痛くないような設計になっていますが、挿入時の角度や位置が合っていないと、痛みを引き起こしてしまいます。

シリンジの挿入は女性自身で行うことがほとんどのため、直接目視で確認できず、位置がずれたり、膣に対して急な角度で挿入してしまいかねません。

そうして無理にシリンジを挿入すると、膣内の壁が圧迫されることなどによって、痛みが引き起こされてしまうのです。

濡れていない状態で使用している

膣内が濡れていない状態でのシリンジの使用も痛みの原因の1つです。

膣内環境が潤っていないと、シリンジを挿入した際に引っかかてしまい、こすれることで痛みが引き起こされます。

また、勢いよく挿入することも、引っかかりや痛みの原因となるため、ゆっくりと入れるようにしましょう。

無理に奥まで挿入している

シリンジを挿入する際に、奥まで入れたほうが妊娠しやすい(精子が届きやすい)と思う方もいるかもしれませんが、明確にそういったデータは存在しません。

無理に奥まで挿入することは痛みに繋がるほか、子宮口を傷つけてしまう可能性もあるため、行わないように気を付けましょう。

シリンジ法の痛みを和らげる方法

ではこれらの痛みを和らげる方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

それぞれの対処法について見ていきましょう。

仰向けや横向きなど楽な姿勢で挿入

シリンジを挿入する際は、基本的に横になっていればどのような姿勢で行っても構いません。

逆に無理な姿勢を取って、位置や角度が合っていない状態で挿入すると痛みに繋がってしまうため、ご自身の楽な姿勢で挿入するようにしましょう。

また、精液を注入した後にはなりますが、横になる際は子宮が前屈の方は仰向け寝で、子宮が後屈の方はうつぶせ寝がおすすめです。

潤滑剤を使用

濡れていない状態でのシリンジ挿入による痛みは、潤滑剤を使用することで防ぐことができます。

具体的には、シリンジ挿入前に局部の必要な部位(膣口や膣内、男性器)に塗布する形で使います。

また、シリンジ法のみならず、性交時に痛みがある性交痛の場合も、潤滑剤を使うことでスムーズに進めやすくなります。

潤滑剤を塗ると妊娠しづらくなるんじゃないか…と心配になる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

潤滑剤が自然妊娠の確率を落とすことはない、という研究があるため、安心して使うことができます。

もちろん、過剰に塗布しすぎることでかえって挿入しづらくなっては元も子もないので、あくまで痛みなく挿入できるくらいの適量を使用するようにしましょう。

当社で販売している妊活ゼリーのmeetaうるるジェルも潤滑剤としておすすめです。

シリンジが自然に奥まで届く範囲で使用する

シリンジは出っ張りを持ち膣に挿入しますが、この時膣口に手が触れるくらいでだいたい約8㎝となっており、これが挿入する際の目安となって

これは日本人女性の膣の長さが、平均で8cmと言われているためこのサイズになっていますが、膣の長さには個人差があるものです。

そのため、シリンジの目安がこれだけあるから入るように奥まで挿入しよう、と進めてしまうと、当然膣が短い方は子宮口に無理やり押し付ける形になってしまいます。

こうなると痛みが引き起こされてしまいますし、奥まで挿入したからと言って妊娠の確率を上げられるわけではありません。

シリンジを挿入する際は、自然に奥まで届く範囲での使用を心掛けるようにしましょう。

シリンジ法の正しい使い方をおさらい

最後に、シリンジ法をスムーズに進めるために、正しい使い方を細かく確認していきましょう。

主な進め方は以下の4ステップになります。

  1. マスターベーションにより、精液を採取する。
  2. 精液を液状化(サラサラな状態に)させるため5~10分程度置く。
  3. 精液をシリンジ容器で吸い上げる
  4. シリンジ容器を膣内に挿入し、精液を注入する

まず最初に、男性がマスターベーションで精液を採取します。

この際、事前に射精をせずに精子を溜めておけば、精液量が増え妊娠しやすくなると考える方もいるかもしれませんが、実は逆効果です。

精子は基本的に毎日新しく作られ、精子を溜めても古い精子は死に、生きている精子にも悪影響を及ぼしてしまうため、溜めすぎないようにしましょう。

次に精液を液状化させるために5~10分程度置きます。

精子は基本的に精液に守られていますが、放置をし過ぎると乾燥して死滅してしまうため、注意が必要です。

そしてサラサラになった精液をシリンジで吸い上げ、膣内に注入していきます。

注入の際は、今回まとめた注意点を守ることでスムーズに進められるようにしましょう。

このほか、シリンジ法についての注意点やコツについては、こちらをご覧ください。

シリンジ法キットのmeetaの取り扱い説明動画もありますので、ぜひご参考にしてみてください。

まとめ

シリンジ法は自宅で簡単に行えるというメリットのある方法ですが、自宅で行うぶん、その場での医師の指導無しで、自分で進めなければいけないという懸念点があります。

もちろん、正しい進め方をすれば簡単に終えることができますが、痛みなどはその原因から個人差があり、対処するのもご自身です。

シリンジ法で痛みを感じる方は、今回紹介した対策をしっかりと実践し、スムーズに進められるよう挑戦してみましょう。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
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私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

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本記事の監修者

藤本 彩巴(ふじもと あやは)

藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
生殖補助医療胚培養士資格、体外受精コーディネーター資格を取得。生殖細胞の操作以外にも、患者様夫婦とお話をする機会があり、その際、不要な治療を続けているご夫婦が多いことに気がつき、現在は食事・運動・睡眠の見直しを促す発信をしている。不妊治療はあくまでサポートであり、対処療法に過ぎないため、本来の身体の機能を最大限発揮できるようなポイントを、ご本人の生活に寄り添った内容でお届けしている。

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