- シリンジ法
- 医療従事者監修
妊娠を望むセックスレス夫婦の妊活方法!レスだけど子供が欲しい…どうする?
本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
子供は欲しいけど最近セックスレス気味…忙しくてなかなか時間が作れない…
こういった悩みは意外にも多く、特に共働きが増えてきている現在、妊活における様々な悩みの中でも、大きなものになっています。
ではそのセックスレスには、具体的にどのような原因があるのでしょうか?
今回は、妊娠を望んでいるがセックスレスに悩む方々に向け、その主な原因の解説やおすすめの妊活方法についてまとめていきます。
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セックスレスの定義
セックスレスと聞くと、何となく「長い期間セックスができていない状況」ということはわかると思いますが、実は明確な定義が存在します。
1994年に日本性科学会によって定義されたセックスレスは「性的接触が1ヶ月以上ないカップル」というものです。
1ヶ月と聞いて、そんなに短くてもセックスレスなの!?と驚いた方もいるのではないでしょうか。
夫婦に向けたある調査によると、妊娠適齢期である20~30代の夫婦のうち、なんと約半数~60%もの人がセックスレス状態、もしくはややセックスレス状態と回答しています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000104522.html
この結果を聞くと、セックスレスは意外にも多くの方が経験しているものであり、大きな問題でもあることがわかると思います。
夫婦がセックスレスになる原因
ではこのセックスレスには、具体的にどのようなものが存在するのでしょうか?
仕事で疲れている
よく挙げられる原因の1つが、仕事の疲れです。
日中に働いていると、夫婦の時間がとれるのは基本的に夜なので、仕事で疲れている、翌日も早いからすぐに寝てしまう、などの理由から時間が作れないことが多くあります。
そのような生活が続くと、セックスが無い生活が当たり前になり、次第にレスになっていってしまうのです。
また冒頭にも触れた通り、近年は共働きの割合も増えてきているため、レスがさらに加速してしまう可能性もあります。
異性として見れなくなっている
セックスレスの原因の中には、そもそもパートナーのことを異性として見れなくなった、というものも存在します。
付き合っている期間や結婚生活が長くなると、その関係性やパートナーの見方は変わっていきます。
そうすると相手のことが異性として見れない・性的な対象として見れない、と感じてしまい、レスになる場合があるのです。
また先ほど紹介した調査の中には、子供ができたことでレスが増加する、というデータもあります。
この理由としては、パートナーが「夫・妻」から「パパ・ママ」に変わっていき、接し方や見方が変わることで次第にレスになっていく、というのが考えられるでしょう。
心理的ED・射精障害がある
セックスレスには「セックスをしたくないのではなく、できない」という種類もあります。
例えば、セックスにプレッシャーや義務感を感じてしまう心理的EDや、正常に射精することができない射精障害などが挙げられます。
これらは原因が様々であるため、まずは治療や話し合いなどを行い、改善していく必要があります。
性交痛がある
上記のような問題に加え、セックスの時に痛みを感じる性交痛が原因のこともあります。
性交痛は年代に関係なく女性の5〜10人に1人が経験するといわれており、その痛みから挿入ができない、挿入しても痛くて進められない、というのが主な症状です。
この性交痛が原因でレスになってしまうほか、セックス自体が怖くなってしまうこともあります。
1人目の育児で時間を取りにくい
幼い子供がいる場合は、育児によって時間が取れないことも原因になりかねません。
育児はとても体力を使うものです。夜泣きで睡眠がなかなか取れなかったり、自分の時間が作れないことで精神的にも疲れが溜まりやすいです。
そんな中でパートナーが仕事で疲れて帰ってくると、お互いに疲れで気力がわかず、レスになっていってしまいます。
このように、セックスレスといってもその原因は様々。些細なことからレスに繋がっていってしまうのです。
セックスレス夫婦の妊活におすすめな「シリンジ法」とは
様々な理由からなってしまうセックスレスですが、そんな時に妊娠を目指せる方法として注目されているのが「シリンジ法」というものです。
このシリンジ法とは、男性がマスターベーションで採取した精液を、シリンジという針のない注射器のようなものを使って、排卵期に女性の膣内に注入するという方法です。
シリンジ法のメリットは、セックスを用いずに妊娠を目指せることで、負担も少なく簡単に行うことができる点です。
ですがこれは体外受精などとは違い、あくまでも自然妊娠と同じ形になるため、男性女性ともに身体的に自然妊娠が可能であること、排卵日を正確に把握しておくことが必要です。
そのため、まずは病院で検査を受け、自身の身体の状態を把握して取り組みましょう。
セックスレス夫婦の妊活にシリンジ法がおすすめな理由
シリンジ法が注目される大きな理由は、そのメリットの多さにあります。
ではどのようなメリットがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
セックスレスの夫婦でも取り組める
今回、1番のメリットとして挙げられるのが、セックスレスの夫婦でも取り組めるという点です。
例えば、仕事で疲れている場合や、心理的ED(マスターベーションなら射精できる場合)でも、男性は自分のペースで進めることができます。
異性として見れずセックスができない場合でも、シリンジ法はそれぞれで完結するため、別々に行うことが可能です。
また、シリンジは挿入時に痛くないようデザインされているため、性交痛がある場合でも比較的負担が少なく、基本的に1度の挿入で終えることができるのです。
タイミング法による妊活と同等の妊娠成功率
シリンジ法は、「膣内での射精」が「シリンジによる精液の注入」に置き換わっているだけなので、自然妊娠と基本的に変わりません。
そのため自然妊娠と同じくらいの妊娠率があり、シリンジ法にしたからといって妊娠率が下がるというデータも無いため、安心して行うことができます。
不妊治療より金銭的・心身的負担が少ない
近年は不妊治療の種類も増えてきましたが、不妊治療は高額なものが多いです。
しかも不妊治療をしたからといって必ず妊娠できるわけではないため、治療が長引くと金銭的負担、心身への負担が大きくなりがちです。
そんな中、シリンジ法は1回あたり500~1,000円で行うことが可能です。
また通院の必要が無く自宅で気軽に行うことができるため、少ない負担で何度もトライすることができます。
このように、シリンジ法には多くのメリットがあり、簡単に試すことができるためおすすめの方法となっています。
まとめ
セックスレスは多くの方が悩んでいる問題です。
その理由は様々なため、解決にはそれぞれに合ったアプローチをしていくことが必要です。
今回紹介したシリンジ法は、あくまでセックスを用いず妊娠を目指す方法のため、レスの根本的解決にはなりません。
また、ただ単にレスを解消するだけでなく、夫婦2人で妊娠に向け進んでいくことがとても大切なため、お互いを尊重できるようしっかりと話し合い、取り組んでいきましょう。
本記事の執筆者
ベビーライフ研究所編集部
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本記事の監修者
藤本 彩巴(ふじもと あやは)
胚培養士。宮城県出身。
山形大学農学部食料生命環境学科卒業。
生殖補助医療胚培養士資格、体外受精コーディネーター資格を取得。生殖細胞の操作以外にも、患者様夫婦とお話をする機会があり、その際、不要な治療を続けているご夫婦が多いことに気がつき、現在は食事・運動・睡眠の見直しを促す発信をしている。不妊治療はあくまでサポートであり、対処療法に過ぎないため、本来の身体の機能を最大限発揮できるようなポイントを、ご本人の生活に寄り添った内容でお届けしている。