1. トップ
  2. 妊活お役立ちコラム
  3. 妊活
  4. 卵子の寿命はどのくらい?排卵日から妊娠しやすい日を予測しよう
  • 妊活
  • 医療従事者監修
#67

卵子の寿命はどのくらい?排卵日から妊娠しやすい日を予測しよう

コラムイメージ写真

卵子と精子が出会って受精するためには、まず精子よりも寿命が短いと言われる卵子の寿命を知ることが大切です。

この記事では卵子の寿命についてや排卵後のいつが妊娠しやすいのか、そして排卵のタイミングを予測するために欠かせない方法についても詳しく説明します。

卵子の寿命

まずは卵子の寿命についてです。

卵子が卵巣から排出されることを排卵と言い、この排卵後12~24時間程度が卵子の寿命だと言われています。

排卵された卵子は、そのまま子宮の卵管という場所で精子と出会うことを待ちます。

このあいだに受精しなかった場合、卵子は子宮内膜とともに体外に排出されます。これが月経と呼ばれるものです。

妊娠するには精子の寿命も重要

ここで精子の寿命についても見てみましょう。

精子は基本的に体内で毎日作り出されます。ですが、射精せずに溜め込んでいると徐々に劣化していき、この劣化が始まるのが3日ほど。

そして古くなった精子から死んでしまい、この死んだ精子はタンパク質系の老廃物として体内に吸収されてしまいます。

このような流れで精子が死ぬまでの寿命は約1週間と言われています。

また、これはあくまでも溜め込んでいた場合の寿命であり、射精後の精子は外気中では数時間しか生きられず、女性の膣内では3~5日ほど生きていると言われています。

精子の寿命についての詳しい記事はこちらをご覧ください。

卵子はいつできる?作られてからの寿命

先ほど、精子は毎日作り出されると紹介しましたが、実は卵子の場合、新しくつくられることはありません。

卵子は女性が赤ちゃんとして生まれる前に、お母さんのお腹の中にいる胎児のころに作り出されます。

卵子のもととなる原子卵胞というかたちで一生分が作られ、5~6ヶ月の胎児の時点ではなんと500~700万個も存在します。

ですが生まれてくる時点では約200万個、思春期には約30万個ほどまで減少し、子どもを産める年齢のころには10~30万個になってしまいます。

そして新たにつくられることはなく、1ヶ月で約1000個ずつ減少していくほか、卵子にも老化(質の劣化)が存在するため、高齢になると妊娠がしづらくなってしまうのです。

詳しくはこちらをご覧ください。

いちばん妊娠しやすいタイミングはいつ?

ではこれら精子や卵子の寿命などを踏まえて、いつがいちばん妊娠しやすいタイミングなのでしょうか?

まず先ほど紹介したように、精子が女性の膣内に入った場合の寿命は3~5日です。

そして卵子の寿命が排卵後12~24時間ということを踏まえると、排卵予定日の4日前から排卵日当日を含めた5日間が妊娠しやすいタイミングと考えられます。

また、アメリカ生殖医学会のデータによると、排卵日の2日前が特に妊娠しやすいと言われています。

排卵日に合わせて複数回性交を行うこともコツのため、まずは自身の排卵日をしっかりと把握するようにしましょう。

妊娠の詳しい仕組みについてはこちらから。

【参考】タイミング法

ここで、妊活の中でも比較的取り組みやすい「タイミング法」についてご紹介します。

タイミング法とは、医師に妊娠しやすい日を指導してもらい、それに合わせて性交を行う方法です。

タイミング法はクリニックでエコー検査や尿検査を行い進めるため、正確な排卵日の予想が可能となっています。

妊娠するには排卵日を予測しタイミングを合わせることがとても重要なため、タイミング法は自然妊娠を目指す中では確率を最大まで引き上げる方法と言えます。

タイミング法の成功率などについてはこちらから

排卵日を知るための方法【重要!】

タイミング法において排卵日を予測するのはクリニックでのエコー検査や尿検査ですが、それ以外にも排卵日を知る方法は存在します。

ここからはそれぞれの方法について詳しく見ていきます。

基礎体温表

まずは基礎体温表です。

基礎体温表とは、女性が朝目覚めてすぐに舌の裏で測った基礎体温を毎日記録し、グラフにしたもののことを指します。基礎体温表を付けることで、自身の低温期と高温期の周期がわかり、そこから排卵日を予測できる、というものです。

また、基礎体温表を付ける中で通常とは異なる基礎体温の変化などが見られた場合は、何かしらの異常を察知できる可能性もあります。

自分の月経の周期や排卵までの日数がどれくらいなのかを知っておくことが大切です。

排卵チェッカー

続いては排卵チェッカーです。

排卵チェッカーとは排卵日の兆候を予測するためのスティック状の検査薬のことを指し、採尿部に尿をかけることで排卵の有無を調べます。

基本的には自身の生理周期に合わせて何日か前から連続して使用します。そのため、別の方法で自身の生理周期などをある程度把握しておく必要があります。

排卵チェッカーの種類は様々ですが、そこまで製品ごとに大きな違いはありません。

しかし日本製の排卵チェッカーはプラスチックのスティック型なのに対し、海外製のものは紙製のスティックの場合もあり、少し使いにくいこともあるため、まずは日本製のもののほうが良いかもしれません。

排卵チェッカーはドラックストアやネットでも購入することができるので、気軽に試すことが可能となっています。

生理からの算出方法

排卵日は生理周期から予測することも可能です。

排卵されてから生理までの黄体期と呼ばれる期間の長さは、どの人も約14日間となっています。

そのため、次の生理開始予定日から14日を引くことで、おおよその排卵日を予測することができるのです。

ですがこれは、生理の周期が安定している方向けの算出方法です。あくまでも参考程度に考えておきましょう。

おりものを観察

生理が終わるとおりものはほとんど出なくなりますが、2〜3日経つとまた出るようになります。この時のおりものは量が少なく指につけて広げてもほとんど伸びません。

排卵日が近づくと卵胞ホルモンの分泌が盛んになり、おりものの量が増え、排卵日直前(2~3日前)が最も多くなります。この時期のおりものは卵白のようなトロっとした透明のおりもので、指に取って広げてみると、10㎝以上も糸を引くほどよく伸びるのが確認できます。

排卵日当日を迎えると、卵胞ホルモンの分泌はおさまり、代わりに黄体ホルモンが増えていきます。おりものの粘り気は最も多い時に比べると若干弱くなりますが、それでも指で伸ばせば4~5cm程度糸を引くほどの粘性は残っています。排卵後はおりものの量が減り、見た目も透明から白っぽい色へと変わります。

このように、おりものの粘性や色、量を観察することで、おおよその排卵の時期を知ることができます。

いちばん妊娠しやすい日を逃さないための工夫:シリンジ法との併用

ここまでの方法を用いて排卵日を予測することができても、そのタイミングに合わせて毎回性交を行うのはなかなか大変です。

そんな時に負担を減らせるかも知れない方法が、シリンジ法と呼ばれるものです。

シリンジ法とは、男性がマスターベーションで採取した精液をシリンジという針のない注射器のようなものを使って、排卵期に女性の膣内に注入するという方法です。

そのため性交を用いずに妊娠を目指せる方法となっているため、例えば妊娠しやすいタイミングなのに疲れていて性交ができそうにない、という時に代わりに使用することができます。

もしも連日の性交などに疲れたり、タイミングが合わない、という方はシリンジ法を試してみてはいかがでしょうか?

シリンジ法についてもっとしりたいという方はこちらをご覧ください。

まとめ

妊娠を目指すうえでとても大切な排卵日の把握。現在はクリニックでの正確な予測も可能で、卵胞の成長は体調やストレスなど心の状態によっても周期ごとで異なるため、クリニックでのタイミング指導は有効です。

また、妊娠しやすいタイミングでの性交は大切ではありますが、毎月パートナーとタイミングを合わせ、進めることはなかなか大変です。

そのため、時にはシリンジ法など負担の少ない方法を併用するなどして、お互いに無理のない妊活にしていきましょう。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたタイミング法キットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

ベビーライフ研究所 公式LINEはこちらから
妊活サポート用品
クーポン随時配信!
公式Instagramを見る

本記事の監修者

大石 明代(おおいし あきよ)
看護師歴17年。
正看護師。静岡県出身。
静岡県立国際関係学部卒業。
社会人経験を経て看護学校に入学。卒業後、看護師となる。
現在産婦人科クリニックに勤務。自身も不妊治療経験者。
高度生殖医療は卵子と精子を出会わせてくれる手段であり、大切なのは自身の身体の力を高めること。
言われるがままの不妊治療では心身共に疲弊し、金銭的な不安も大きくなることから、妊娠の土台となる普段からの食事や運動、睡眠、心の持ち方が大事と考え、妊娠する力を高めるための発信の他、マンツーマンでの講座や施術を行っている。

妊活の先輩は、こんな記事も読んでいます。

TOP
TOP